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京都にルーツを持つ山羽は地域に根付く風習や舞踊文化を丹念な取材を下地に携えて作品を描いています。踊りの持つ深遠な美と、その背後に流れる人間の心の物語を探求する展覧会です。
本展のテーマは、“踊り”が単なる身体表現にとどまらず、時代を超えた精神的な語り手であることも意味します。一つひとつの動きが、無言の対話を紡ぎ、喜び、悲しみ、希望、絶望など、人間の感情をありのままに映し出します。
刻々と移り変わる踊りの動的表現をコマ送りの技法を参照し日本画の新たな領域を開拓しています。
伝統的な日本画の技法を基盤に、舞踊の瞬間を捉えつつも、内なる静けさを作品に宿らせます。紙や箔の上に墨や岩絵具を使った柔らかな筆致で描かれた人物たちは、軽やかなイメージの中に存在し、舞う姿はまるで風や光のように自然の様です。
また、舞踊が個人の物語だけでなく、時代や社会をも反映する媒体であるという考えが込められています。踊り手たちの衣装や背景には、歴史的な要素や神話的なシンボルが巧みに織り交ぜられ、一つの画面で再生されます。
この展覧会は、作品を通じて言葉にできない感情や時間を超えたストーリーを語りかけ、深い感動と余韻を残すでしょう。
展覧会名 踊りは語る Dance speaks
会期 2024.11.2〜11.30
会場 恵比寿ガーデンプレイス TSUTAYA BOOKSTORE
アーティスト 山羽春季
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