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山口京将によって作られる造形物は独創性に満ちており、それでいて親しみも感じる。
なんとも言えない表情をした人面、鑑賞者によっては幼児にも成人にも見える。
そんな彼の想像の原点は幼少期に母から言われた虚言によるものだった。
“人面と鳥の体を持つ生物がベランダに居た“とういものだった。
その想像を絶やすことなく彼はデッサンをし続けた。それにより独特の発展と進化を遂げた。
色彩感覚も優れており、カラフルなフェイクファーを用いた胴体にも目を見張るものがある。
人面像に対しての研究も進めており、絵画、彫刻、映画、アニメーション、漫画に至るまで多分野にその造詣を深め、自身の作品の特性を分析している。
特筆すべきは、フェイクファーという繊維技術の進展により生み出された素材を用いている点とアルカイックスマイルにも思える表情で感情の固定化をさせない人面にある。
多階層により構築された山口の作品は、観者により印象を変えるだろう。
映画からの影響を受けつつも独自のアプローチで作品を制作し、作品のバリエーションも多岐にわたる。今後の動向と飛躍が期待できる展覧会となるでしょう。
展覧会名 Combine ◯ and △
会期 2024.6.8〜7.13
会場 恵比寿ガーデンプレイス TSUTAYA BOOKSTORE
アーティスト 山口京将
Art works
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