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本展では、人類の行き過ぎた欲が招くかもしれない仮想のディストピア、そこからの蘇生をメディアアートで表現しています。

映像作品は、世界各地で起こっている略奪、侵攻、災害に焦点を当て、象徴するオブジェクトを3D空間上配置し、それらを一人称視点の鑑賞者がタイムラインを遡るように体験することを意図して制作しました

ルネサンス期にヒューマニズムが提唱されて以降、それぞれの時代に、実にさまざまな思想形態において登場します。

それらにおいて共通する面といえば、「人間らしさ」の尊重ということにすぎない。

現在はというと異常気象や天災、それに伴う人災が頻発し、紛争と武力、権力による搾取が横行している一方、人工知能の進化、社会生活への登用で益々合理的で便利になりつつある。人は人の欲をコントロールすることが難しくその歪が各所で前景化しているように思われる。

現代における「人間らしさ」とは何なのだろうか、その時代に合わせて問い続け、変容していくことが適当なのかもしれません。  

大野の作品は3DCGやデジタル空間の表現研究と、ヒトを含む動植物や、プランクトンといった生物たちと共に制作表現を探求している。 近年では、実空間(リアル)と仮想空間(アンリアル)を包括した作品制作を行っています。 最近は、制作における『再帰性』と『偶然性』に興味を持ち、それらの事象を包括するような作品を制作しています。

メディアアートを主戦場としている作家性でありますが、機械工学、芸術学、文化人類学、生物学など多岐にわたる知識からその時制に合わせた作品を制作しています。

彼の過去作品を見ても作品性やテーマはバラエティー豊かなラインアップになっています。

そんな多趣味、多彩である点が特徴的なアーティストであります。

TSUTAYA BOOKSTRE 恵比寿ガーデンプレイス店のラウンジスペースに展示させていただくため、書籍と共に作品をお楽しみいただくことも可能です。また、ソファーやデスク、書棚なども同スペースにあるためお客様のライフスタイル想像の一助となることを目指します。

 

参考文献)渡辺一夫著「私のヒューマニズム」(講談社現代新書) 西川富雄著「現代とヒューマニズム」(1966・法律文化社) 伊藤勝彦著「愛の思想」(1967・番町書房) 伊藤勝彦著「対話・思想の発生――ヒューマニズムを越えて」(1967・番町書房)

 

 

 

展覧会名                Humanity of Learning​

会期                        2024.3.30〜4.27​

​会場        恵比寿ガーデンプレイス B1 TSUTAYA BOOKSTORE​

​アーティスト     大野 裕和

Art Works

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