この度、恵比寿ガーデンプレイス、TSUTAYA BOOKSTOREにてクリスマスをテーマに渡邉菜月の展覧会を開催します。
渡邉菜月の作品はアカデミックな技術の蓄積もありながら子供がお絵かきをする際に用いる画材を使用し、温かみのがあり親しみやすい作風である点が特徴的なアーティストであります。
TSUTAYA BOOKSTRE 恵比寿ガーデンプレイス店のラウンジスペースに展示させていただくため、書籍と共に作品をお楽しみいただくことも可能です。
また、ソファーやデスク、書棚なども同スペースにあるためお客様のライフスタイル想像の一助となり得ます。作家自身も絵本や幼児向け書籍、インテリア雑誌などから作品のインスピレーションを得る事があるため、その点においても親和性を伴うご提案になります。
作品コンセプト
子供の頃によく目にしたもの、聞いたもの、触れたものの違いで興味関心、好みや思考が育ちの中で左右されます。あなたは子供の頃、大人に手渡されたものは何でしたか。楽器ですか。歌ですか。電車や車のおもちゃですか。サッカーボールですか。本ですか。それとも絵の具と画用紙ですか。子供は大人の影響を受けて育っていきます。その過程で生み出される子供の発想やものの捉え方は、間違ったことでさえもとてもユニークです。かって幼少期に大人の影響から派生した「おもしろさ」は大人を楽しませたり、ノスタルジーを感じさせたりすることができると思い、私は子供の魅力をこれまで探求してきました。その中で、生き生きと自由に楽しく描かれた子供たちのクレヨンの作品がとても私の目には魅力的に感じました。ただひたすら日常を楽しく過ごし、周りを観察し新しいことを学んでいく子供の冒険のような日常の暮らしが愛おしく羨ましいと思ってしまいます。物語では、クリスマスイブにサンタに会いたいと願う主人公の男の子は、すでにサン夕が子供たちにプレゼント配りに世界中を飛び回っていることをラジオで聞きます。きっと外にいればサンタに出会えるはずだと両親に外でクリスマスを祝うよう提案するところから始まります。観察力は特定の知識ではないため、大人が子供に直接言葉で伝え、覚えてもらうことはできません。子供たち自身が日頃から自分の身の回りのものや出来事に注意を払う癖をつけることが、観察力を養う上で大切だと思っています。クリスマスの行事は、子供たちの期待と興奮で満ちています。私にとってもそんな想像力と観察力が発揮できる最も特別なお祝い事です。今後は、制作活動を続けながら、子供にクレヨンを楽しんでもらえるような活動ができればと思っております。
展覧会名 We Wish
会期 2023.12.16〜12.26
会場 恵比寿ガーデンプレイス B1 TSUTAYA BOOKSTORE
アーティスト 渡邉菜月